Gabriel Connect Technologyは、Gabriel Instant Secure Connect Softwareとして実装されるもので、現在、Android、iOS、Linux、Mac OSXおよびWindowsでのご利用が可能です。 開発者やSIは、Gabriel Connect Softwareをサポートするため、デバイスの種類に応じ、ネットワーク層またはアプリケーション層のいずれかを選択することができます。 従来より、モバイルOSでは、システムネットワーク設定を変更するサードパーティ製のネットワークドライバやアプリケーションを展開することはできません。 こうしたOSの制限により、Gabriel Connect Softwareはモバイルデバイスのアプリケーション層に配置する必要がありますが、 モバイル以外のデバイスでは、ネットワーク層とアプリケーション層のいずれにも配置できます。たとえば、WindowsはGabriel Connect Softwareをアプリケーション層に実装するのに都合が良く、サードパーティのセキュリティ・パッケージソフトや ファイヤーウォールをGabriel Connect Technologyに対応させるための設定は不要です。

図2は、(非モバイルOSの)ネットワーク層に実装されたGabriel Connect Technologyを示すものです。IPトラフィックをルーティングし、すべてのシステムのDNS要求をキャプチャするOSのネットワークスタックに、Gabriel Connect Technologyがどのように直接接続するかを示しています。

 

図2  ネットワーク層へのGabriel Connect Softwareの実装

 

図3は、アプリケーション層(モバイルデバイスおよび選択によってはその他OS)における、Gabriel Connect Technologyのもう一つの実装方法を示しています。 Gabriel Connect Technologyは、TCP やUDPソケットおよびレガシーDNSによる解決を通じて、OSのIPスタックと連携します。この場合、Gabriel Connect TechnologyはセキュアなDNS、セキュアVPNへのルーティング、暗号化および復号を実行し、パケットのカプセル化およびカプセル化の解除はアプリケーション層で行われます。 これは、Gabriel Secure Virtual Tunnel(VTUN)と呼ばれます。

図3  アプリケーション層へのGabriel Connect Software Implementation実装