次の3つの表は、ここまでに述べたGabrielコネクトテクノロジーのアプリケーションのインテグレーション方法をまとめたものです。表1は、それぞれのOSにより利用可能なGabrielインスタントセキュアコネクト・ソフトウェアの実装レベルを示しています。 Gabrielインスタントセキュアコネクト・ソフトウェアは、ロックダウンされたAndroidおよびiOSのモバイルデバイスを除くすべてのOSのネットワーク層またはアプリケーション層で実行できます。 Androidを搭載したデバイスを製造するOEMは、ネットワーク層にGabrielコネクトテクノロジーをデプロイすることができます。 Intelプラットフォーム上でのLinuxのサポートに加え、Gabrielインスタントセキュアコネクト・ソフトウェアはARMプロセッサ搭載デバイスに組み込まれたLinuxもサポートします。
表1 各OSで利用可能なGabrielコネクトテクノロジーの実装層
TUN
(ネットワークレベル) |
VTUN
(アプリケーションレベル) |
|
iOS |
〇 |
|
Android |
〇 |
|
Windows |
〇 |
〇 |
Linux Intel |
〇 |
〇 |
Mac OSX |
〇 |
〇 |
(rood化された)
Android Custom |
〇 |
〇 |
Linux ARM (組み込み) |
〇 |
〇 |
表2は、アプリケーションへの各種インテグレーションをサポートするために必要なGabrielコネクトテクノロジーの実装層を示しています。 Gabriel Connect Secure DNS APIによる方法がロックダウンされたモバイルデバイスで機能しないことを除き、すべての方法がどんなOSでも機能します。 この場合、GabrielコネクトテクノロジーはVTUN(アプリケーション)層で実行する必要があります。
表2 各インテグレーション方法によりサポートされる実装層
TUN | VTUN | |
GSGS | 〇 | 〇 |
App API | 〇 | 〇 |
Secure DNS API | 〇 |
表3は、Gabrielインスタントセキュアコネクト・ソフトウェアのインテグレーション方法が、完全に相互運用可能であることを示しています。アプリケーションのクライアント側とサーバ側は、Gabrielインスタントセキュアコネクト・ソフトウェアと異なるインテグレーション方法を用い、互いに相互運用できます。例えば、監視カメラに安全にアクセスするアプリケーションをGabriel Connect APIにより保護することが可能であり、カメラにカスタムソフトウェアをロードする必要性を回避するため、レスポンダ(サーバ)側はGSGSを使ってインテグレートすることができます。別の例として、GSGSで保護されたカメラにアクセスするため、Gabriel Connect Secure DNS APIを使うノートパソコン上のカメラアプリケーションが挙げられます。あるいは、Gabrielコネクトテクノロジーがカメラに直接インテグレートされている場合、レスポンダ側はGabriel Connect Secure DNS APIを介して保護され、クライアントアプリケーションはGSGS、Gabriel Connect API、またはGabriel Secure Connect DNS APIを介して保護されます。この相互運用性により、Gabrielセキュリティプラットフォームに参加する各デバイスにGabrielインスタントセキュアコネクト・ソフトウェアをインテグレートするための最適な方法を、お客様の完全な管理の下で用いることが可能になるのです。
表3 インテグレーション方法統合に関するGabrielコネクトテクノロジーの相互運用性
イニシエータ(クライアント) | レスポンダ(サーバ) |
GSGS | GSGS |
GSGS | App API |
GSGS | Secure DNS API |
App API | GSGS |
App API | App API |
App API | Secure DNS API |
Secure DNS API | GSGS |
Secure DNS API | App API |
Secure DNS API | Secure DNS API |